【Weekly MTG】FFコラボ動画で語られる裏話など(後編)

2月19日AM3:00 に公開された、『WeeklyMTG | Magic: The Gathering – FINAL FANTASY First Look』の動画内容を前編に引き続きコメント欄など含めまとめてみました。

《前編はこちらから》


両面カード

最初に登場した状態(表面)は最終形態ではありません。変身・進化をするキャラクターとしてガーランドをセットに含めた理由を語ります。

最初に登場した状態(表面)は最終形態ではありません。変身・進化をするキャラクターとして『英雄/悪役』共に多くの進化を遂げる様子を両面カードで表現することが最善でした。

ネタバレになりますが、『FF1』では『ガーランド』とは最初のBOSSとして戦い、ラスボスとして『カオス』として返ってきます。

本セットでは、『英雄/悪役』は大きなテンプレートのようなもので、拡張アート版を用意しましたがレアリティはアンコモン。しかし『伝説』を与えた事で手にしやすくクールでワクワクできるようにしました。

今までこのような試みはした覚えがありませんが、FFコラボを輝かせるためキャラクターをこのようにデザインしました。

理由として、『FF1』のファンが集めてデッキを組みやすくするためであり、すべてのキャラクターは誰かのお気に入りだからです。社内チャットでも複数人が『カオス』と叫び興奮していて、あなたも同じく叫ぶことができるでしょう。

次の両面カード『英雄/悪役』と言えば『FF4』のセシル。このセットの発売当初から登場を望まれたキャラクターであり、ストーリー上でも両面カードがぴったりで社内でも推測されていました。

特出すべきは、1マナ2/3 で毎回見るようなスタッツではありませんが、最終的には4/4の絆魂持ちに変身するのはなかなかです。このアイディアは『死の影』のようなデッキからインスピレーションを受けて自分自身にダメージを与え素早くライフを減らしてからの攻撃的なデッキで反転させることができます。

その他『FF4』のキャラクターは長年のファイナルファンタジープレイヤーの中で人気があり、クリエイティブチームの『ダイアン』もリメイク版も含めプレイする『FF4』好きなので彼に何度もアイディアを相談してこのデザインに仕上がりました。

ボーダーレス版は日本の文化の影響を受けています。
『シン』や『モーグリ―』のようなカードは木版画にインスパイアされ、ボーダーレス版はアニメ風なアートを基調としています。キャラクターの後ろにゲームのナンバリングがあり、パッと見の動画では見逃してしまいますがとても良い機能だと思っています。

『FF4』ファンでもお気に入りのVer.を選ぶことができます。
元々ピクセル(ドット)の作品ですが、高解像度のキャラクターは登場しません。MTGコラボにより新たなアートとして表現し、命が吹き込まれた事は往年のファンにとっても素晴らしい事です。

これは、今まで他のゲームでもなかった方法で『FF4』でプレイし登場する『セシル』はこんな素晴らしい見た目ではありません。今回のセットで特に初期のゲームキャラクターに命を吹き込み事が大好きで『FF4のセシル』は非常に人気キャラなので、これを実現できたことはとても素晴らしかったです。

悪役について何度も触れていますが、次の両面カードはかなりのストーリーがあります『エメト・セルク』です。

最初にアートを公開したところ、みんなが大喜びしました。デザインチームの『キャメロン』は各タイトル毎にいる担当であり『FF14』の熱狂的な大ファンで彼が休暇を取るのは新しいFF14のレイドがリリースされた時だけで会議にも出席せず、『FF14』をプレイしに行くほどです。彼はとても優秀で、仕事もすばらしくセットのために多くの事をしてくれました。

そんな彼は『FF14』のエキスパートであり絶対に『エメト・セルク』を正しく表現する必要がありました。だた、これは凄いカードで、ルーターでありながら『ヨーグモスの意志』に裏面で変わる。変身させることでゲームに負けることはほとんどない。

自分自身でライブラリーを切削(削る)事をやっていればそれほど難しくない。墓地にカードを置ける枚数も現実的な数字で『14』という数字は開発意見よりも『FF14』の世界で色々な事を数字で呼ぶことになぞらえ『14』という数はたくさんある。だから『14』という数字を付けプレイデザイナーは『13』や『15』を提示したが、正当な理由があるべきと『キャメロン』は発言し最終的に『14』となった。

プレイテストでも『14』が常に正しい数値であり、このカードがプレイされることが楽しみです。石橋を叩くようにゲームを進行し、アップキープにひっくり返し、『ヨーグモスの意志』にするだけもかなり強力です。

ボーダーレス版のアートも『エメト・セルク』を表現されていて、拡張アート版を含め素晴らしい表現と共に複数から選べる事がクールです。

『エメト・セルク』はストーリーの中で何度も登場し、彼の異なる瞬間をいくつもの場所で見る事ができ、それが表現されているのもポイントです。

実はフレーバーテキストはとても簡単に決まりました。社内チャットで誰かが『ああ、神様、主よ』は『エメト・セルク』を倒した時のセリフでゲームをプレイしているような瞬間のフレーバーテキストは社内でも支持率が100%でした。

クリエイティブリーダーの『ボニー』は何度もゲームをリプレイし、プレイパターンを記録しファンがお気に入りの瞬間を提供するため、正しく理解しスクエア・エニックスに表現をみてもらう事が非常に重要でした。

時々、『FF14』のいくつかに関して修正を指示されました。ゲーム内での有名な引用句があることは知っていました。『エメト・セルク』以外にも象徴的なものがいくつかありますので、推測しながらお待ちください。

ここまで話してきた、両面カードは『英雄/悪役』が壮絶な戦いをするもので多くのテストプレイを繰り広げてきました。それはファイナルファンタジーの大きな部分ですが、唯一の分部ではありません。

サイドクエスト、ミニゲームなどもこのセットには含まれます。ミニゲームを進め最後に報酬を貰えるのはどうだろう?と考え、このアイディアが気に入って繰り返し調整をして定着しました。

これはそれを表現したものです。ファウンデーションズでも『釣り竿』のミニゲームがありますが、本セットには5つの異なるゲームがあります。

どんなものかは推測をお任せしますが、少しヒントとしては全て表面にサイドクエスト。裏面はクエスト後の報酬という形です。

釣りに行って魚を釣ったら、最終的に調理場を作り魚を調理する。

これは『FF15』で採用された異なる種類の美学を持ち、他のゲームとは少し違うゲームとして示しています。魚はおいしい食事となり、他の4つのサイドクエストを皆さんが予想するのを楽しみにしています。


召喚獣(英雄譚・クリーチャー)

早い段階でデザインチームの『ヤニン』が考えたデザインで素晴らしいと思い採用し、このセットの新しく大きな柱となる方向性です。

召喚獣を知らない方に説明すると、ファイナルファンタジーでは戦闘時に召喚するキャラクターで彼らは強力で大きな活躍をして去っていく。ナンバリングによっても多少異なりますのがそれが特徴です。

MTGでどう表現するのか?我々は色々と試しました。フェードアウト、バニッシングなどのメカニズムも試したなかで、完璧にフィットするものを見つけました。

過去のMTGで見た事の無いデザイン。それが『エンチャントクリーチャーー英雄譚』です。

これは2つの融合を想像した通りに機能します。プレイすると最初の章から通常通りにはじまり、攻撃やブロックに参加することが可能です。その後各ターンのはじめに次の章へと進み最後の章の後で彼らは去っていきます。

『シヴァ』をプレイすると別のクリーチャーをタップします。3ターン目に究極能力を起動。ダイアモンドダストでタップ状態のクリーチャーをコントロールしているプレイヤー分カードを1枚引かせ消え去ります。

ここには『攻撃する?』『ブロックする?』『除去を打つか?』『3章発動させるか?』などプレイの選択肢が増えかなりの相互作用があり楽しいです。

また、英雄譚のフレーバーテキストを見るのも今回が初めてです。テキストボックスは下部にあり『シヴァ』以外のカードのテキストに入るのはこてだけではないかもしれません。

また、ボーダーレス版の英雄譚を出すのは初めてです。その際ウッドロックになります。
1つお伝えしたい事として、セット内のすべての召喚獣はすべてのレア度で出現するという事です。
召喚獣はファイナルファンタジーのDNAにおいて非常に重量な部分を占め、重要な役割です。コモン~神話レアまで召喚獣に遭遇するでしょう。

『FF10』とはなっていますが、これは異なるナンバリングでそのVer.を見れたはずです。しかし、あなたが知っているどのナンバリングからも認識できる可能性があることは素晴らしいことです。

本当に素晴らしいメカニズムなので、皆さんがプレイする瞬間が待ちきれません。是非あたらしい ひねり を加えてプレイして楽しんでください。

SNSでこの形を誰かが予想したことはありませんでした。もし、あなたが予想で来ていたなら私たちは脱帽です(笑)


継承史カード

本セットを制作するにあたり、30年以上の歴史を持ちながら様々な世界、アートワーク、近代的なものからそうでないもの など素晴らしく美しいものです。

開発時期の半分ぐらいで、『これはオリジナルイメージ』『これはMTGらしい』などの見え方が話題となりました。みんなが喜ぶアートとは?を考え、ボーナスシートをファイナルファンタジーのゲームをソースにMTGのアートで表現する方法に辿りつきました。

ユニバースビヨンド内で再録となりカードがあります。

1枚目は、『天野喜孝』さんが描いたアートワークで『グルグ火山の赤竜』は『エンシェント・カッパー・ドラゴン』の再録です。

2枚目は、『野村哲也』さんが描いた『FF7のユフィ』は、『虎の影、百合子』の再録です。

それぞれファイナルファンタジーのコンセプトアートを手掛けた方で『継承史カード』は『FF1』~『FF16』までの各タイトル毎に登場します。

『天野喜孝』さんや、『野村哲也』さんと一緒に仕事ができる事は本当に素晴らしく、『天野喜孝』さんは様々なセットと関係しているかもしれませんが、MTGの中でもそれを実際に再現できたのは良かったです。そして、いくつかのサプライズもあるでしょう。

これはボーナスシートなので、ドラフトなどのリミテッドでも使用できます。予想外の所から登場しまるで『忍者スーツが手に入ると思わなかった』と思うような楽しさがあります。

実際、数週間前にパックを開封した時は私たちにとって素晴らしい1日でした。
信じられない程すばらしく、愛されているコンセプトアートやゲーム内のイメージをMTGのカード吹き込まれたのはただただ素晴らしい出来事です。

改めて、ボーナスシートはスタンダードフォーマットでは使えませんが、プレイブースターを用いたリミテッド(ドラフト)では合法です。


統率者戦

先日IGNの記事でも出ていました、4種類あり今回はより深くフェイスカードを見てみましょう。

最初に考えたのは、FFコラボの統率者で何をしたいか?です。ファイナルファンタジーに基づいたデッキを作る事=特注デッキの制作でした。

そこで愛されている4つの作品を選びました。もちろん基本のセットにも各ナンバリングが含まれますが統率者ではより焦点をあててみました。

=【FF6】リバイバルトランス=
ピクセル時代の素晴らしいゲーム『FF6』で『ティナ』が先頭に立っています。

黒・白・赤のカラーで特に墓地に焦点を当てた事が特徴です。ゲーム後半ではパーティー全員を復活させます。これは墓地のテーマに合っていて『ティナ』がやっていることはまさにそれで、彼女はパーティー全員をリクルートしようとしています。

それが、あなたのプレイしたくないとしても心配しないでください。それらのキャラクターはメインセットにも多く他Ver.があるのでたくさんの選択肢があります。

これは統率者デッキの表にあるもので、キャラクターに対するアプローチです。墓地から取り出すというファイナルファンタジーのストーリーとうまく融合する非常にユニークな方法です。

コレクターブースターにはボーダーレス版も収録し、拡張アート版も存在します。

これらの統率者デッキの最もクールな機能の1つは、メインセットには16のナンバリング全てが入っていますが、各統率者デッキは1つのナンバリングのみをプレイしているような感じになります。

土地の上にはゲームから集めたもので、呪文もテーマにあったものにしています。それらのカードは新しいアートでゲームの世界を舞台にしています。再設計されたカードや再録カードたくさんあります。

これらは特別なゲームの表現です。このデッキを使う事で『FF6』の一部を手に取ってプレイしている気分になりロマンティックになりすぎないでくださいね。

=【FF7】リミットブレイク=
赤・緑・白のデッキで装備品が満載でパワー7に上げて戦うデッキです。前面には『クラウド』がいて想像の通り、大きな剣も収録されています。

クリーチャーに装備しパワー7まで上げるとその値に対してボーナスを得る事ができます。ここでもゲームのナンバリング『7』が重要になります。セット全体にそういう要素があり、メインセットも統率者デッキも両方で私が発言した『間違ったデザインならしないけど、正しいデザインならそうする』が少しあり楽しいです。

これは『FF7』の統率者デッキなので、クールで素晴らしい魔法を手に入れる特別な体験ができます。

『クラウド』のバリエーションも多く、通常とは異なるコレクター版であるサージFoil仕様でFoil好きにはたまらない商品となっています。

また、これらの統率者デッキの顔になっているキャラクターは、メインセットでも登場します。
統率者デッキでは完全にナンバリングに寄せて表現したもので、メインセットには入れられなかったキャラクターも統率者デッキでは採用しデッキを組めています。

なので、メインセットのデッキの顔になっているキャラクターを統率者にすることもできますので安心してください。

=【FF10】カウンターブリッツ=
青・白・緑 で構築されたのは『FF10』に登場する球体を用いたゲームで、『FF10』をプレイした方ならわかると思いますが、自分の能力を最大限発揮するために何時間も費やした経験があると思います。

カウンターを動かすような感覚でとても楽しく、カウンターを使い、能力を適切に振り分けを考えながら好きに強化することができます。

素晴らしくフレーバーがフィットしているような『FF10』の感覚だけでなくターンを費やし、全てのカウンターを最大限発揮するようにするのが『FF10』のゲーム体験に近いと思います。

ブリッツボールはデッキで再現されています。ブリッツボールが再現されているサイドクエストがあるかもです。それは先程話をした5つのうちの1つかもしれません。ブリッツボールが複数かもしれません。

今はお伝えできませんが、1日中ブリッツボールをプレイしたい人もいる事はわかっています。それを表現できるように、ブリッツボールチャンピオンシップで勝つために、シンに勝つために時間がかかり過ぎた事をわかっています(笑)

このデッキは発売に向けて、メカニズム的にプレイがとてもよく素晴らしい事を実感するでしょう。

=【FF14】サイオンとスペルクラフト=
これは『FF14』で世界観を再現しています。これは今まで見た事のないエスパースペルブリンガーデッキです。

対戦相手の体力を消耗させるために大きな呪文を唱えるか?少なくともキャントリップの束よりも大きい呪文を唱える『ヤ・シュトラ』そのもので、対戦相手の体力を奪ってからあなたに呪文を唱えさせたいのです。

『FF14』は今回のナンバリングの中でも『ゲームプレイ体験』『アイデンティティ』が際立つように気を配りました。開発メンバーで『FF14専用』のDiscordアカウントを持つ程です。

本当に『FF14』を愛して、デザインに意図を込めています。

あなたが、『FF14』のファンなら私たちを信じてください。1つ言える事は必ずしも主人公は1人ではないこと。あなたが主人公なのですから。

どこからすべてを引き出したいのかを考えるのは本当に楽しいデザインでした。それをどのように表現したかをお見せするのが待ちきれません。デッキの全貌がリリースされたらすべてを見る事ができます。


スターターキット


コメント欄の反応(翻訳&要約)

・ノクティス王がどれだけ弱いか、中程度か、強いかは関係ありません。彼が私の次の統率者デッキになります! FF15 は私のお気に入りの FF ゲームです。キャスト間のダ​​イナミックさが本当に大好きです。


・なぜ『タルキール』の前にファイナルファンタジーの話をするのか?これは意味がありません(笑)… ファイナルファンタジー ビフォア タルキールのプレリリースが開始されました !!!


・彼らがFF9のために何を料理するのかを見るのを待っています


・今はUBのみの統率者デッキ用にSMT/ペルソナを作り、他の腎臓は売ります。


・ファン層のためにこれを理解する必要があります….アマゾンでは2回売り切れ、今では20ドルのデッキがebayでは80ドルで販売されており、コレクターズデッキは900ドルです….これを修正してください..


・Terra / FF6が最初に表示され、ボックスデザインの4つのうちの1つであることに驚きました、それは素晴らしいことです。


・なんてことだ、これらのカードは信じられないほど素晴らしいよ!


・ビビがどこにいるのか知りたいのですが、最も象徴的な黒魔道士には独自のデッキが必要です!


・一つ残念なのは、コレクターブースターからしか拡張アートカードとフルアートカードを入手できないことです。通常のブースターの価格が 2 ~ 3 倍であることを考えると、そうでないことを本当に願っています


・MTGすらプレイしたことないけどこれからはプレイするよ! FFVI と FFX セットをすでに予約注文しました。


・このコレクションは本当に美しいです。間違いなくすべて購入しようと思います。唯一残念なのは、ブラジルポルトガル語への翻訳がないことです。これは会社側の大きな間違いでした。


・これはポケモンカードと同じくらいひどいことで、コレクターズエディションはすでに売り切れています


・ファイナルファンタジーとマジック・ザ・ギャザリングの両方のスーパーファンとして、これは夢が叶ったことです


・初めてやってみます…子供の頃は正直わかりにくかったのでやりませんでしたが、大人になったので…準備はできました


・ギフトバンドルのカバーアート…おいおい、FF全作品の中で最も衝撃的な瞬間の一つだ。泣きたくなります。


・このセットに込められた愛情の量は驚くべきものです。ファイナルファンタジーのファンであり、マジックの初心者として、私はこのセットにとても興奮しています


・これらのデッキは信じられないほど素晴らしいです!!私は長年ファイナルファンタジーのファンでしたが、MTG にはあまり触れていませんでした。これはゲームの導入に最適で、プレイするのが待ちきれません!



About へしこ 62 Articles
マジック:ザ・ギャザリング 歴27年の妻子持ちプレイヤー兼コレクター。 初めて組んだデッキは、5色スリヴァー。 【プレイフォーマット】 スタンダード:組んでるだけレベル モダン:2年以上愛好しているデッキ レガシー:1番好きかも 統率者:レベル5~9 までを3デッキ保有

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