
2月19日AM3:00 に公開された、『WeeklyMTG | Magic: The Gathering – FINAL FANTASY First Look』の動画内容をまとめてみました。
冒頭

今回の配信では、こちらの3名が進行してくれます。
・左:ブレイクさん
・中:ギャビンさん(本セットのリードデザイナーを担当)
・右:ジルさん(本セットのエグゼクティブディレクター)
2021年にこのセットの取り組みをはじめて以降、多大なエネルギーと愛情を注ぎこの機会をずっと待っていた4年間。MTG開発チームだけでなくウィザーズ社内の多くの人の夢が実現したとも語っています。
スクエア・エニックスと共に協力して働けた事は本物のコラボレーションでした。
何度も訪問し、カードのテストプレイやビジュアルをみせたり、FF開発者の方々とも意見交換を行い信じられないようないような経験であり、過去自身が手掛けたMTGのセットでも特別なセットである。
昨日の統率者デッキの発表や、『天野喜孝』さんがクリエイティブに関わっている発表で我々も興奮しました。
ファーストルック映像
製品紹介

製品情報
・2025年6月13日発売
・対応フォーマット:全て
・商品種類
>プレイブースター
>コレクターブースター
>バンドル(通常/ギフト)
>プレリリースキット
>スターターキット
>統率者デッキ4種(通常版/レイズドFoil仕様)
このセットはファイナルファンタジー1~16までのナンバリングタイトルを元に作られています。
ピクセル時代のファンからでもきっとお気に入りの物が見つかります。
『16』『15』などのMMO現代的なタイトルファンであっても、『11』や『14』のようなRPGも含まています。我々のメンバーはFFの歴史に精通していて『5』と『3』を正しく理解し、『14』の体験がどのように異なるかを確認する事に熱心でした。
一環して、MTG ユニバースビヨンドとして最大のデザインでありそれが課題でもありました。
そのため、自主的にセットに課した事があり『16タイトルすべてに制限』するという事で、『FF10』は含まれるが、『FF10ーⅡ』や『スピンオフ』は残念ながら含めないという事です。
それは、コンテンツ量が莫大過ぎる事と、正しくシリーズ理解を進め全体の広がりを正確に表現するために必要だった。例えば『3』を愛するプレイヤーは深く知っていると思うが、その人が他のナンバリングを全てプレイしているかというとそうではない。
熱心なファンも大事だが、シリーズを通して愛してもらえるように努力し構成し、過去数年にわたって多くの方とアイディアを出し合いながら ”命を吹き込み” 情熱をセットに注ぎ込んだのです。
カード紹介

MTGプレイヤーならお馴染みの各項目ですが、1つだけ違いがあるそうです。
左下のコレクター情報の中に
・『メインセット』FIN
・『統率者デッキ』FIC
・『継承史カード』FCA とそれぞれ識別しやすいようにしています。
また、パックを開封したときに『FF13』のキャラだ!とわかるようにタイトルのナンバリングも表示されています。

これはプレイテスト中、ファイナルファンタジー知っているが、全てのタイトルを知っているわけでなく「何のタイトルなの?」と聞かれる事が多かったそうです。
毎回、これは『8』これは『3』など回答をしていく中で、実際にカードに載せるアイディアが生まれ実装に至りました。
そこから、各ナンバリングに興味を持ってもらう事もできファイナルファンタジーの世界に引き込まれるきっかけになる事が気に入っています。

この小さな赤ちゃんチョコボは、かわいいながらもエキサイティング。
このセットのチョコボには『上陸』のテーマが少しあるという事です。
今回お見せするのは、この子だけですが他のチョコボが最終的に何をするのか想像してみてください。土地をプレイするとたくさんの鳥が大きくなり、チョコボの上で走り回りたくなるはずです。

トンベリのデザインは完成までに時間がかかりました。各シリーズで象徴的なもののいくつかは低いレアリティで登場させることで、パックを開封した時に見覚えのあるものを見る機会を増やしました。
トンベリはかなり象徴的なので、コモンorアンコモンで登場させたくて調整しました。
トンベリを知らない人へ説明すると、ナイフを持ってやってきては一撃で倒し後を着いてくる。
攻撃されると絶対にやられてしまいます。
麻痺カウンターでゆっくり現れ、一度攻撃されると先制攻撃&接死でブロックしにくいです。
これはうまくデザインされていて1、2体のクリーチャーでブロックすることが効果的ではなく、1マナなので本当に楽しいです。

今回新しいクリーチャータイプもいくつかあります。
できる限り既存のクリーチャータイプに合わせようとしましたが、『モーグリ』を追加しました。私は『FF9』が好きでお気に入りのキャラを何体か入れたいと思いました。
白いドネーション効果が好きで、新鮮で新しい効果を与え、「何かを渡すと何かが返ってくる」もので統率者は勿論、スタンでも『悪魔の契約』を渡すと楽しいかもしれません。
ボーダレス版については、スクエア・エニックスとも協議を重ね、素晴らしいコレクション可能なものは何か?セットに命を吹き込むために何ができるか?を考える事でした。
『ウッドブロック』のアートスタイルはNEO神河の基本土地に採用され愛された経歴とファイナルファンタジーのルーツが日本という敬意として採用しました。
美しいアートスタイルはカードすべての魅力を高めていると思います。

社内チャットで大きな反応だった1枚はこれ。通常のMTGセットで史最大の数字であり『FF8』で巨大な存在でありながら、MTGにとって大きなカードとなりました。
過去開発の中で+9999の巨大化を提案してきたが、これほどまでに完璧な存在はなく大量のダメージとして針10,000本を飛ばしてきます。このカードの巨大化能力は完璧にフィットし、とてもクリエイティブで一撃であなたを倒しにかかります。
これは人々に投げつける事もできますし、速攻を与えて相手を倒す事もできます。
ファイナルファンタジーのメカニズムを率直に捉えているところがとても気に入っています。
メカニズムは魔法に翻訳ができ、楽しい体験ですし私は幸せにしてくれます。
コストは7マナですが、これだけで1人倒せます。
稲妻のすね当てを装備して殴り、そのあと人々に投げ飛ばす事ができます(笑)
一つ補足を加えるのであれば、このカードは多くのFFファンに対して『正しい』と理解させられることです。10,000本の針?はい。わかりました。と!

これは『FF10』の悪役で、全てのナンバリングの有名どころが登場することを伝えたかった。もちろんシンも例外ではなく『FF10』のネタバレするつもりはありませんが、ご存じない方に説明すると『たくさんのコピーを作る』ことは、作中彼が行うことです。
アートについても工夫をしていて、通常セットでシンが船を襲っている様子ですが、『ウッドブロック版』ではシンが空を飛んでいるような視点で描かれています。
アート担当は、MTGチームにも、スクエア・エニックスにも彼らのアートチームが存在し全てのアートはスクエア・エニックスが監修を行い非常に協力的に行っていただき作業が進められました。
アートだけでなく、MTGチームがヒットさせたいカードや、高レアリティなど特別なものをリスト化して提出。それをスクエア・エニックスは「素晴らしい!」「このストーリーを別のストーリーに結び付けられるかも?」「このキャラクターはこうして欲しい」など要望や提案、時にはNOもありながらブランドの歴史をしっかり受け継いだアートが世界感の表現に繋がり、過去MTGチームのアーティストでスクエア・エニックスの仕事を担当した方も再び活躍して命を吹き込んだ。

先日『晴れる屋』のYouTubeチャンネルに出演した市川さんにも思い出があり、テストプレイを行う際に日本へ向かい憧れのスクエア・エニックスに到着。緊張して臨んだが、市川さんをはじめMTGファンでただただ輝いていて、セット全体の質を上げるべく『FF』と『MTG』両側から意見を出し今までに経験のない素晴らし出来事でした。
何年も毎週、スクエア・エニックスと電話で話した。最初は「先週のプレリリース出たんだけどー」から始まって熱心なプレイヤーで真剣に取り組んでいると伝わりました。
時間を忘れて書き続けていて長文になったので、ここまでを前半とします。

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